ヴァンパイアと人間が危うく共存する世界
20XX年、横浜。
碧井研究所の開発した人工血液EX-BLOODにより、血液不足が解消、医学界に光をもたらす。
それと同時に、闇に身を潜めていたヴァンパイアが人類との共存を宣言。
彼らは次々と表の世界に姿を現し始めた。
しかしヴァンパイアは本来、生きた人間の血を好む。彼らの一部は人間を襲い続けた。
人間との共存を望むヴァンパイア達による自警が行われる一方、
人間がヴァンパイアの血を飲むとドラッグを摂取した時のようにハイになれるため、
血を狙う者達によるヴァンパイア狩りも横行しているという。
それでも街は表向き、平和に保たれているかに見えたが……
すべての人間を、α(アルファ)、β(ベータ)、Ω(オメガ)の3つの属性に分ける
ヒエラルキーが存在する世界。
【α(アルファ)】
恵まれたカリスマ・資質を持つエリート
α属性は生まれつきカリスマ性や才能に恵まれており、ゆえに社会的地位の高い者が多い。
Ω属性の者と番になることができるのはα属性の者のみ。
人間のαは少ないが、ヴァンパイアはαの方が多い。
【β(ベータ)】
多数派の最も一般的な属性
β属性はもっとも数が多く、そのほとんどが平凡な人間達。
ヴァンパイアの中にも、少数だがβ属性が存在する。
αと同じようにΩ属性のフェロモンに惹かれるが、番にはなれないと言われている。
【Ω(オメガ)】
フェロモンを放ち発情期がある人種
α属性よりも数が少なく、非力で華奢な者が多い。
数ヶ月に一度発情期がありフェロモンを発するようになるが、
番になるとそれがなくなる。
一部の人間と狼人間がΩとなり、男性でも妊娠ができる。
これらは、本作品におけるオメガバースの設定です。