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スプリンクラー付きの庭は景観美も然ることながら、とても広大だ。 果たして一日かけても終わるかどうか…… |
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刑一 | 「掃除は得意だけど、こういうのはあんまりやった事ないからな。うっかり枝折ったらどうしよ……」 |
白狼 | 「そしたら、お前の腕も折っとくから」 |
刑一 | 「うわあっ、は、白狼!? ビビった……そんな所で何してんだ?」 |
白狼 | 「見て分かるでしょ……ここ、僕の昼寝スペース。源馬様にも、ちゃんと許可もらってるから。」 |
面倒臭そうに答えた白狼は、庭先の巨木の根元――絨毯並みにフワフワした芝生の上に寝転がっていた。 木陰で身体を丸めている姿は、いかにも獣っぽい。まあ、狼人間だから当然だろうけど。 しきりに芝生の匂いを嗅ぎ、頬を摺り寄せる様なんかは…… 以前、山下公園で見かけた散歩中の犬を思い出させた。 |
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刑一 | 「何か……犬っぽいな」 |
白狼 | 「今、何て?」 |
刑一 | 「な、何でもない! ……けどお前さ、狼って夜行性だろ? 日光キツいんじゃないの?」 |