GALLERY ギャラリー
奴は舐めるような視線を向けた……明らかにオレの反応を見て、楽しんでいる。 | |
ハインリヒ | 「どうした? 俺に逆らって帰ってもいいんだぜ?」 |
刑一 | 「そしたら、アンタはどうする…………まさか、また先輩を――」 |
ハインリヒ | 「さあな? だが言ったはずだぜ、奴を生かすも殺すも貴様次第とな…… 碧井の未来も貴様も、全ては俺の手の中だ……分かるか?」 |
オレは返事をしなかった……その代わり、覚悟を決める。 | |
ハインリヒ | 「……ほら、足を大きく開け。ポールに絡ませろ」 |
刑一 | 「……拒んだら、先輩が危ないんだろう?」 |
ハインリヒ | 「いいや、それとは無関係に貴様は足を開く……もう、抑えられないんだろう? おら、とっとと脱げ。まさか、そのまま踊る気じゃねえだろうなァ」 |
刑一 | 「……………………」 |
オレは、火照った身体からシャツを脱ぎ捨て…… スラックスと靴下を投げ出す……ネクタイを残し、下着だけになって…… |
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刑一 | 「く、うう…………オレの弱みを握ってると思ったら大間違いだ…………!」 |
ハインリヒ | 「別に弱みだとは思っちゃいねえさ。ただ、従順になる言い訳が必要だろう」 |
刑一 | 「く、っ……!」 |
背後に気配を感じたかと思うと、次の瞬間には、ハインリヒの逞しい腕がオレをポールに押し付けていた。 | |