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刑一 | 「先輩……オレは、アンタの血が欲しい……今ここで…… オレの我儘を聞いてくれたら……何でもする。何でも、言う事聞くからっ……」 |
碧井 | 「刑一……分かりました。 でも……一つだけ約束してください。 もし、私がどんな人間であっても……今の貴方を生み出したのが、私だという事実は変わりません。 血を吸ってしまえば、貴方の中に私が宿る…… 貴方が憎む私も、私の背負う罪も……貴方の中に宿る事になるんです」 |
刑一 | 「……いいよ。そんなの、今更……!」 |
シャワーが降り注ぐ中、碧井先輩は自らシャツのボタンを外した…… 白い肌の向こうに、うっすらと紅の差す血管が見えて、思わず目眩がする。 ヴァンパイアとしての本能が強くなってきたのか……舌が肥えてきたからか…… 力を使えば使うほど、吸血衝動が激しくなっている…… 生き血は、空気に触れた瞬間から凝固が始まる……本来、傷口を塞ぎカサブタになる。 だからオレは、唇を当てて吸いついた……その肌に触れると、先輩の身体がビクリと跳ねる…… |
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刑一 | 「っ…………今、オレ……すごく渇いてるから……少し、遠慮がなくなるかもしれないけど――」 |
先輩の首筋……白くて薄い皮膚に牙を突き刺す……その傷から流れたばかりの血を啜る…… | |
碧井 | 「ッ…………!!」 |
先輩は震え、逃げようとするが……オレはその身体をきつく抱き竦めた。 | |